FXの注意点 - FXのここに気をつけよう
大きな利益を得られる可能性を秘めていると同時に、上手にリスク管理をしないと大きな損失リスクも抱えているのがFX取引の特質と言えます。FXを始めるにはFX業者の口座に自己資金を預託することからスタートするのですが、当然ながら元本保証の金融商品ですので、預貯金とは違い、資産が目減りするリスクはあります。
レバレッジを用いて保有している証拠金よりも多額の取引をすることができるのですが、高額の利益を狙って取引をしようとするほど、リスクが大きくなるものなのです。
大きな為替変動の危険性をあらかじめ回避する
為替相場は常に動いているので売買タイミングが適切だった場合は、大きな利益につながる可能性がありますが、反対に予想が外れると大きな損失にもつながることもあります。損小利大を狙うためには独自のリスク管理方法を確立して、損失に対するリスクをできるだけ小さく抑えなければなりません。
為替相場の過去のレートや動向をチャート分析し、現在・未来の動きを予想して下記のような対応を心がけることが必要です。
・どこで損切りするかを新規注文時に決定する。
・1度設定した損切りラインは絶対変更しない。
・相場の動きを体でつかむために適切な情報収集と分析をする。
・基本的で統計的なチャート分析の知識や手法をインプットする。
上記のように、自分でできるリスク対策をすれば、それ程怖がる必要はありません。リスクをしっかり理解してさえいれば、有利で効率的な資産運用が行えることに変わりはないのですから。
レバレッジの仕組みを早めに理解する
レバレッジを活用することでFX投資の資本となる保証金の最大25倍もの資金額を運用することができるようになります。レバレッジは「ハイリターン」ということになりますが当然トレードオフとして「ハイリスク」を抱える事にもなります。
初心者の方は余裕ある投資をするためにも、レバレッジの倍率を薄めて保証金の余裕部分を増やすことがキモです。例えば、米ドル/円を1万通貨買うときに10万円の保証金が必要な時は、為替レート価格が1ドル100円ならばレバレッジは10倍となります。
この状態で保証金を20万円にすればレバレッジは5倍になり、50万円だと2倍、100万円だと1倍ということになり保証金を増やすほどにリスクが低減します。レバレッジ倍率を自分なりにコントロールすることでリスク管理を上手く行い、効果的な資産運用を実践できるようになります。
リスク管理が上手くない人の特徴としては、レバレッジ倍率を限度いっぱいに高く設定してしまうことです。そのようなときに相場が予想の反対に動いたら瞬時に保証金を割ってしまい、強制的にロスカットが発動されて、大きな損失が確定されることになりかねません。
FX取引に慣れるまでは保証金に余裕を持たせてトレードすることが必要不可欠になります。
信託保全採用FX会社で信用リスク(FX会社の倒産に伴う損失)を回避
証拠金を預けているFX業者が万一経営破たんしてしまうときを想像してみましょう。そんな時自分の資金はどうなるのでしょうか。そのような不安をなくすためにも、「信託保全」を採用しているFX会社を選びましょう。FX会社が倒産するという状況に陥っても、預けている証拠金や利益が100%手元に戻ってくるようになります。
スワップポイントの変動に伴う損失を回避
長期間ポジションを保有したい方はスワップ金利のマイナスにも気を配る必要があります。金利の高い通貨の売りポジションを持っているときは1日あたりどれくらいのマイナスが生じるのかを確認しておきましょう。