取引業者の選び方
取扱い通貨
外為市場ではあらゆる通貨によって取引が行われます。FX業者では米ドル円やユーロドルなど流動性の高いメジャー通貨を取扱っているところがほとんどです。中にはトルコリラやポーランドズロチなどの聞きなれない通貨ペアも取扱いしている業者もあります。取り扱い通貨ペアの数は各会社によって異なります。多くの通貨ペアを利用してリスク回避したり、幅広い投資をしたい方は、分散投資の観点からもマイナー通貨取り扱いの業者を選ぶことをオススメします。FX取引で用いられる通貨の基本的な知識を身につけておきましょう。
米ドル | 世界中で取引される最も信頼のおける通貨。為替市場でも中心的な役割を担う基軸通貨です。米国の経済指標や要人発言等値動きを予測する際に参考となる情報や判断材料が豊富です。 | |
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ユーロ | 欧州17カ国において同一に利用出来る経済通貨のことです。加盟国は、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、オーストリア、ポルトガル、アイルランド、フィンランド、ギリシャなど。米ドルに続いて第2の基軸通貨となりつつあるとの声があります。 | |
ポンド | 英国の通貨で、第二次世界大戦直後までは世界の基軸通貨でしたが、イギリスの経済衰退でその地位に変わって米ドルが基軸通貨となりました。通称ケーブルやスターリングなどとも呼ばれ、短期間での値動きが激しく、スワップポイントが比較的高い特徴があります。 | |
豪ドル | スワップ金利が高いということで日本人投資家から人気のオーストラリアドル。通称オージー。天然資源の輸出が盛んで、資源国通貨としての役割があります。 | |
カナダドル | 通称キャンドルと言われるカナダドル。原油や商品相場が上昇しているときに買われる傾向がある資源国通貨です。経常・貿易黒字があることから伝統的に安定通貨として認知されており、安定的に取引されています。 | |
スイスフラン | 永世中立国であるスイスの通貨であるため、外為市場がショックに陥ったりしたときの避難通貨として知られています。戦争などの有事の時、例えばアメリカ同時多発テロが発生したときには安全通貨として大きく買われました。 | |
NZドル | 通称キウィと呼ばれるニュージーランド(NZ)の流通通貨です。豪ドルとともにオセアニア通貨と呼ばれ、豪ドルの値動きと同じような動きをするのが特徴で、高金利通貨なのでスワップポイントが高いです。ただ、流動性が高いとも言えないので値動きが変動しやすく、乱高下するリスクを孕んでいます。 | |
南アフリカランド | ダイヤモンドなど天然資源が豊富で今後の経済成長が見込まれている南アフリカの流通通貨です。スワップポイントが高いため日本の投資家から人気がありますが、流動性が低く、取引リスクが高いので初心者向けの通貨ではありません。 | |
韓国ウォン | 2002年のワールドカップを契機として輸出入が解禁された韓国の流通通貨「ウォン」。取り扱っているFX業者はまだ少なく、現状では取引ニーズがあまりありません。 | |
香港ドル | 香港やマカオで流通する通貨です。人民元と一体化していることが特徴。1983年から米国ドルとのペッグ制が導入されていますが、将来的に変動相場制に移行する可能性もあります。 |